初めて病院に行こうと思った、最初の違和感について

私たちの日常に、少しずつおかしな隙間が空き始めたのは、去年の春(2025年の2月〜3月頃)のことでした。

最初は、本当に些細なことでした。 一度お願いしたはずのことを忘れてしまっていたり、「さっきも同じことを聞かれたな」と思う回数が増えていったり。ただの疲れや物忘れだろう、そう思おうとしていました。

決定的な違和感になったのは、私の仕事(会社の会計ソフトへの帳簿付け)を手伝ってもらっていたときです。 それまでは普通にできていたはずの作業なのに、何度説明しても覚えてもらうのが難しくなり、結局、私はその仕事を自分一人でやることにしました。妻にお願いするのをやめたのです。

その後、少し気分転換も含めて「パートに行ってみたら?」と声をかけ、妻はホテルのフロントのパートで働き始めました。しかし、それもわずか2ヶ月で退職することになってしまいました。 理由を聞くと、教育係のアルバイトの方から「一度説明したことが、なかなか覚えられないようで……」と言われたとのことでした。

ここで、いよいよ「何かおかしい。一度、病院で診てもらった方がいいのではないか」という思いが確信に変わりました。

しかし、いざ動こうと思っても、若年性アルツハイマーの知識など何もありません。どこの病院の何科に行けばいいのか、どうやって調べてほしいと言えばいいのかすら分かりませんでした。 必死の思いで病院に連絡し、「とにかく心配なんです」ということだけを伝えて、なんとか検査を受けさせてもらえることになりました。

ところが、ようやく予約が取れたものの、「検査は2ヶ月待ち」という現実を突きつけられます。

病院が決まっても、まだ何も病名が分からない。 その検査を待つ2ヶ月間、私の心は文字通り「気が気ではない」状態が続くことになります。

(次回へ続く)

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